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ようこそ【魔術書工房】へ。

「紙」そのものをいかした紙雑貨と本(主に手製本)を製作。 紙や文房具、手製本など《机まわりをつくる》を楽しむZINEも発行しております。

紙もの・本の製作や記事の執筆、作品の委託などについてはtwitterのDMか下記のメールアドレスからお願いいたします。

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「紙」をいかした紙もの雑貨・本を紙選びからデザイン・断裁・加工まで行い製作。 大切なメッセージを贈るカードやレターセット、日々を彩るタグやブックカバー・筆記帳など一点一点楽しんでいただけることを願って製作しております。

紙もの・本ともに製作数をおさえ丁寧に仕立てています。オーダーメイド品や委託も承っておりますので、大切な一点をお探しの方、工房の作品を気に入っていただけた場合は一度ご相談いただけると幸いです。

【私の大事な手製本】  2021/10 → 2022/04

同じ物語(本文)からどんな本が出来上がるのか――。
自身でも製本・販売している手製本「呪文を紡ぐビスケッタ」の装丁から製本までを素敵な手製本をつくられる作家さまに制作していただくことで装丁と製本による本の面白さを発見、またそこから学ぶことを目的とした企画。

第一作目「新装 呪文を紡ぐビスケッタ 第一巻」装丁・造本
mari@晴耕雨読(@mari93512215)さま
→twitter:@mari93512215
→instagram:@mari_udoku
→note:https://note.com/mari03110

作品情報 → 表紙:山羊革(手染め)/綴じ:本かがり/丸背/活版・銅版箔押し

mariさまの制作「 #あなたの物語を綴じる 」作品。晴耕雨読さまにて制作記録を綴じたZINE発行予定有。

経緯を追ったtwitterまとめ(モーメント) →【私の大事な手製本】


左 : mariさま作 / 右 : 永都作

革装(山羊革)と革を模したスキバルテックスで仕立て たそれぞれの一冊。

魔術書をつくる職人たちと精霊の 物語からうまれた本たちは、その世界から浮かび上が るかのように、職人の手仕事を醸しています。

本文 : 本文印刷 / 用紙

本文印刷は印刷通販のちょいのま様に依頼。
印刷後の 本文用紙A5サイズを文庫サイズ336P分、21折丁にか がり仕立てる上製本なのは共通。

印刷済本文を仕立てる場合は失敗ができない。 1Pも欠けることのないよう慎重に製本していく。

背表紙

著者製作の本はいつも背表紙に加工はなし。
製作していただいた本だからこそタイトルと著者名が箔 押しされた本が初めて仕立てられました。

革装の箔押しは著者の憧れ。
伝えていないはずなのに、 この装丁に仕上がった奇縁を思います。

花布 : しおり(スピン)

他にも。表紙に寄り添う美しい花布、スピン。どちら も著者の本にはありません。

手製本はつくり手の「本の造りの好み」が色濃く出ると思っ ています。
つくり手の考える「読み手として本を手にするときに欲する か否か」が反映されると。
そういった精選・選定が現れています。

見返し

見返しに選ばれた紙はそれぞれ表紙に合わせられる。

この二冊の見返しの紙質は大きくことなります。
著者製作分はやわら かめ、mariさま製作分はかためで、とある登場人物をイ メージしたものとのこと。
手に取り読んだ者にこそ届くような、 楽しみも込められています。

裏表紙 : 他加工

そもそもmariさまの表紙の革は手染めで、物語モチーフまで型押しされている。 裏表紙にも箔押し・箔の汚し――と本の隅々まで手が加え られている。

また、見比べると 同じ箔押しであっても銅版や活版を使ったもの(mariさま)と、ホッ トペンを使ったもの(著者)では印象が異なることがわかった。

製作記録 : mariさま作

そして。 仕立てられた本といっしょに一冊のZINEが届きました。
製作工程を投稿されていたツイート等を一冊に綴じたZI NE。

特別な一冊に添えられる特別な一冊。
こちらは今後展開予定とのこと。楽しみは続きます。

返記 : 著者作

製作工程のtwitterを追ううち、どうしても返信がした くなりました。
それを一冊に、初めて挑む製本方法で綴 じて、私からmariさまにお贈りしました。(リング綴じ/本文の取り外せるバインダー形式)

本をつくり本を贈り合う。代え難い機会となりました。

仕立てていた御本を手にとって――。
手にしたときのほどよいやわらかさのある触り心地。軽いけど軸のある重み。色合いの調和、細部まで美しい仕立て。
物語では術師が魔術書を片手に立ち向かいますが、まさにそれが実現しそうな御本。
今回は綴じる物語を読んでいただけため、装丁・つくりの隅々にまでそれが感じられるのだと思います。


同じ本文から異なるの本が仕立てられることについて――。
「たくさん刷られた本の一冊」でなく、それぞれが特別の「たった一冊」になっていると感じます。
同じ本文(仮製本された本文)から、それぞれの装丁に仕立てられる――ルリユールの文化。
今回の企画。手製本の交換を通して、それが再び現代に広まればと思わずにはいられませんでした。


手製本で仕立てること――。
一冊の本を仕立てること。
それは多くの工程を重ね、たくさんの「どのような本にしたいか」を繋げた先にあるとあらためて感じました。
著者自身の製本・製本家の製本。どちらも一冊を思い仕立てられます。
手製本は特注品です。物語を愛する方にこそ、一度手製本に触れることをおすすめしたいです。



同じ物語から、素材も、つくりも異なる本がうまれる。
言葉に尽くせないことがいまだあります。
しかし、実際に手にとってみないと伝わらない部分があることにも気付きました。

いつかどちらの本も携え、たくさんの方にこの本たちを見ていただける日を。
手製本の面白さ、素晴らしさを伝えられる日を目指し日々本づくりに励もうと思います。

mariさま、そしてこの企画を見守ってくださった、この記事を読んでくださった方。本当にありがとうございました。

いつかの機会にお会いできることを楽しみにしております。

ATELIER

  • 【魔術書工房】L'atelier Grimoire
     現在地 : 北海道利尻郡利尻富士町

    e-Mail l.atelier.grimoire@gmail.com

    twitter:@a_ryu_dot

    instagram:@l_atelier_grimoire